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公開日:2017年8月15日 更新日:2017年8月15日

美人画名品選好評です

 9月18日(月曜日・祝日)まで郷土博物館(大谷田5丁目20番1号)で開催中(前期と後期で作品入れ替えあり)の、「美人画名品選」に出かけてきました。

 浮世絵といえば、鮮やかな色彩を思い浮かべがちですが、当初は黒一色の墨摺絵(すみずりえ)から始まり、徐々に色を加えつつ錦絵にたどり着いたのは明和2年(1765年)だったといいます。今回の展示では技術の移り変わりとともに、その時その時に支持された「美」の変遷も見て取ることができます。

 もちろん個人の好みの問題もあるとは思いますが、当時の歌舞伎の人気女形をモデルにしているという歌川派の美人絵はちょっと苦手ですね。とにかく顔と顎が長くて、正直女性には見えない感じです。

 そこへ行くと明治期の作品は、きれいとか素敵という感覚が現代と似かよってきている気がします。それと何といっても外国から入ってきた赤色の絵の具の鮮やかさ。画面を(これを嫌う方もおられるそうですが)一変させました。

 展覧会をご覧になった後は(別に先でもいいですが)、ぜひ御手洗いに立ち寄って鏡をのぞいてみてください。浮世絵の美人画の顔の部分を切り抜いたシールが貼ってあるのです。つまり切り抜いた部分には自分の顔が映る仕掛けです。こういった遊び心はいいですね。お役所らしくなくて。職員もあの手この手と工夫してくれています。

(※)区公式アプリの「アダチさん」では美人画名品選でも登場する美人たちに話しかけることができます。詳しくは下記関連リンクをご覧ください。

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