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公開日:2017年7月20日 更新日:2017年7月20日

あなたのお気に入りの美人は?

【喜多川歌麿(手鏡の母子)】

 ほぼ2年ぶりの浮世絵展。テーマは「美人画」です。郷土博物館(大谷田5丁目20番1号)の浮世絵の収蔵数は約1,300点。そのうち美人画は150点に上りますが、今回は中から選りすぐりの89点、196人の美人をご紹介します。会場スペースの関係上、会期を前後半に分けざるを得ません。登場作品は事前にホームページ上でもご紹介しますので、お見逃しの無いようご注意ください。

 「あだち広報」7月10日号で見どころを簡単にご紹介していますので、ぜひご参考になさってください。描かれる美人の基準が、細身のかわいい系からふくよか色気系、妖艶(ようえん)豪華系から洋装の似合うはっきり目鼻系へと、時のながれとともに変化していくところが興味深いですね。

 寛政期(1789年から1801年ごろ)の代表作「手鏡の母子」の母親は、髪を大きく結い上げ、はだけた胸元で、初めて広報紙の校正原稿を見たときは、なんともなまめかしい(※)姿にびっくり(でも舌を出しているところはお茶目ですね)。また江戸後期の花魁(おいらん)の浮世絵には、「簪(かんざし)が多くて頭痛や肩こりに悩んでいたかも?」など、余計な想像が膨らみました。

 毎回、区外からも大勢ご来館いただく浮世絵展。来年は名所絵で知られた歌川広重(1797年から1858年)の展覧会を開催する予定です。足立区の伊興には没後160年を迎える広重のお墓もあることですし、こちらも今から楽しみです。

(※)あでやかで美しい

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