ここから本文です。

公開日:2017年4月26日 更新日:2017年4月26日

最後はやはりご近所の力でした

 4月7日(金曜日)にギャラクシティ西新井文化ホールで行われた「足立区防災区民組織合同研修会」に、昨年の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県御船町(みふねまち)から藤木正幸町長をお招きし、ご講演をいただきました。きっかけは、区内のカバン製造業者が、被災した御船町の子どもさんにランドセルを贈ってくださったことからでした。そのお礼に区を訪問された藤木町長へ是非にとお願いし、実現に至りました。

 町長として大災害に際し陣頭指揮をとられたリーダーの発言です。極限状態におかれた人間が、いかに精神的に追い詰められ、その結果どのような行動に及ぶのかにまで言及され、内容の重さに会場内が静まり返った場面も多々ありました。

 強調されたのは「日ごろからリーダーを育成すること」と「ご近所付き合いの大切さ」。倒壊した家屋の下敷きになった人を早い段階で救出したのは、今回もまたご近所の方々だったそうです。それも普段からお付き合いがあり顔見知りであればこそ。「名前も知らない、普段の付き合いもなければ、そんな人は置いて、自分だけさっさと逃げるのが当たり前でしょ?いざというとき助かりたければ、日ごろのお付き合いですよ」とのお話に、思わず何度もうなずいてしまいました。

 当然のことながら区も災害への備え(公助)をしていきますが、自助とともにお住まいの地域の共助をどのように進めるのか、他人事ではなく自分の、もしくは自分の家族の問題として受け止め、単に考えるだけでなく、形にすること、つまり実行に移すことがいかに肝心か、考えさせられた講演会でした。

こちらの記事も読まれています

 

お問い合わせ

足立区役所
〒120-8510
足立区中央本町一丁目17番1号
電話番号:03-3880-5111(代表)
Eメール:voice@city.adachi.tokyo.jp

all