公開日：2017年1月20日　更新日：2017年1月20日

昨年の犯罪状況報告です

　平成28年の都内刑法犯認知件数の結果がまとまりました。当区は6,519件。48年ぶりに6千件台にとどまった一昨年の6,939件からさらに420件減少し、23区の中では世田谷、新宿、江戸川に続いて第4位です。件数のピークだった平成13年の16,843件に比べると、実に1万件以上減少しています。

　ただ一つ大変残念だったのは、目標としていた「6,500件以下」を達成できなかったこと。10月に認知件数が増加したため年末の防犯対策を強化して頑張ったのですが、結果は19件オーバーとわずかに及びませんでした。19件は約1日分の認知件数とのこと。聞けば聞くほど悔しさが募ります。

　一方、昨年9月の「世論調査」の結果では、「住んでいる地域の治安が良い」との回答が調査開始以来最高の54.1％を記録し、足立区民の体感治安が着実に向上していることが数字で確認できました。美化活動や青色防犯パトロールなど、「ビューティフル・ウィンドウズ運動」へのご協力も年々広がっており、本当にありがたいことです。

　2020年東京オリンピック・パラリンピック後のレガシー（遺産）の一つは、さらに安全・安心なまちづくりだと考えています。そのため、平成21年12月に警視庁生活安全部と「治安再生事業の推進に関する覚書」を締結した時と同様、1月26日には警視庁警備部とテロや防災対策の強化を目的とした新たな覚書を締結します。

　安心のまちづくりは何も犯罪抑止に限ったことではありません。高齢社会が進む中、認知症高齢者の徘徊（はいかい）が増え、警察で保護される方も増加傾向にあります。身元確認に時間を要する場合も多く、各署とも対応に苦慮されてきました。新年度には、こうした認知症高齢者への対策もスタートさせます。

　時代の要請に応えつつ、すべての世代が安心して住み続けることのできる足立区をめざして、今年もさらに前へ進みます。

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