ここから本文です。

公開日:2016年12月5日 更新日:2016年12月5日

足立区無電柱化事情

地上機器

【地上機器の一例】

 小池都知事が「力を入れて進める」と発言したことで、無電柱化(※)の動きにがぜん勢いがつき始めました。

 これまで東京都は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、無電柱化を23区の中心部について集中的に進めてきました。足立区内での無電柱化は、新設の道路を除けば環状7号線や墨堤通りなどの幹線道路に限られており、既存の区道ではほとんど行われていません。

 素人考えながら、幅員が狭いにもかかわらず交通量の多い道路こそ無電柱化の必要性が高いと感じるのですが、そうした道路ほど技術的に実現が困難で、これまで整備が進んでこなかったという経緯があります。無電柱化と聞くと、機材一式すべてを地中に収めるものと思いがちですが、写真のような「地上機器」をおよそ50メートルごとに設置する必要があります。また、駅前商店街や古くからの街道などは地下埋設物が多く、地中化するための空間を確保するのが難しいそうです。

 とはいえ、東京都の動向を踏まえて、区としても幅員の十分でない道路での無電柱化工事に本格的に取り組む方針を打ち出し、まずは駅前広場の工事が始まる五反野駅前の通りから検討に着手します。歩道がないうえに、車だけでなく自転車や歩行者の通行も非常に多いため、早急に整備が望まれる道路です。

 他の場所についても今後計画の予定ですが、無電柱化により交通の安全のみならず、防災や景観などにも資することができれば、と期待します。

※無電柱化:電線類を地中に埋設したり、裏の道路から配線したり、家の軒下を通したりすることなどにより道路から電柱をなくすこと。ほとんどの場合、地中に埋設する方法で進められている。

こちらの記事も読まれています

 

お問い合わせ

足立区役所
〒120-8510
足立区中央本町一丁目17番1号
電話番号:03-3880-5111(代表)
Eメール:voice@city.adachi.tokyo.jp

all