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公開日:2016年10月28日 更新日:2016年10月28日

本屋さんに足を運ぶ理由

 10月27日から11月9日は読書週間です。漠然と「何か読みたいな」と思った時、私が足を向けるのは「文脈棚」のある本屋さん。出かけるたびに、それまで関心がなかった分野の本を無意識に手に取っている自分に気づき、あ然とすることが度々あります。いい年をして自分探しでもありませんが、新鮮な驚きは心地よいものです。

 「文脈棚」とは、単に本を何かの順番や規則性で並べるのではなく、その内容などによってゆるくリンクさせながら一つのつながり(=文脈)として並べてある棚のこと。ですからジャンルや作者の異なる本が隣合わせになっているのは当たり前。並べる人の感覚によって、いくらでも中身の違った棚ができ上がるというわけです。本から本へと視線を動かしながら、「にくいねー、そうくるか!」とつぶやいて(あくまでも心の中でのことですよ。念のため)過ごす時間はまさに至福の時です。

 『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』の著者である嶋浩一郎さんは、「いい本屋とは、買うつもりのなかった本を買わされてしまうようなところ」と書いています。お財布の中身を考えれば簡単にあれもこれもというわけにはいきませんが、散々迷った中から究極の一冊を選択するのは、ある意味ぜいたくな時間といえるかもしれません。結果は「大当たり」もあれば、「ちょっとスカ」ということも。

 実は最近、少ないながらも自分が持っている本を使って「文脈棚」作りに挑戦しています。家の本棚にある本はどうしてもジャンルが偏りがちで、とても書店のようにはいきませんが、あれこれ悩みながら配列を考えるのがマイブーム(死語ですか?)になっています。

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