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公開日:2016年10月27日 更新日:2016年10月27日

郷土博物館は開館30周年!

「吉野山桜竜田川紅葉図屏風」

建部巣兆筆「吉野山桜竜田川紅葉図屏風」(一部)

 昭和61年11月1日開館の足立区郷土博物館は、今年30周年を迎えます。現在の梅田図書館内にあった郷土資料室が、大谷田上区画整理事業にあわせて東渕江庭園の中に移転し整備されました。

 区制80周年を記念して行った文化遺産調査や、平成25年に開催した「大千住展」などがきっかけとなり、地域に大切に保存されてきた足立区の「お宝」が近年、徐々に日の目を見ることになりました。江戸琳派(りんぱ)の旗手と称される鈴木其一(すずき きいつ)にいたっては、「千住を抜きに語ることはできない」と言われるほどの深いかかわりが明らかになるなど、研究も進んできています。

 開館30周年を記念して、11月1日(火曜日)から「アラサーみゅーじあむ ものがたり~ものがかたりだす。」と題し、調べる・伝える・集まる・表すの4つの切り口で、この間の歩みをご紹介する展示会を開催します。一番の目玉は、区民の方の所蔵で修復を終えたばかりの建部巣兆(たけべ そうちょう)筆「吉野山桜竜田川紅葉図屏風」(よしのやまざくら たつたがわもみじずびょうぶ)。幅372.1センチ、高さ168.5センチの堂々たる屏風が色鮮やかによみがえりました。どうぞお楽しみに。

 博物館の今後のスケジュールですが、まず来年3月に与謝野晶子の関連資料を交えてご紹介する「千ヶ崎悌六(ちがさき ていろく)―与謝野晶子を支えた歌人画家―」展を開催。収蔵品の目玉である浮世絵については、「美人画」をテーマとした展示を来年夏頃に予定しています。さらに、千住の人々が支えた明治の絵師「高橋廣湖(たかはし こうこ)」展も企画中です。

 これらの活発な展開で、区民の皆さまに住んでいる街の歴史や文化をお伝えし、愛着や誇る気持ちを一層育んでいただけるよう、これからも館をあげて頑張ってまいります。乞うご期待!

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