鈴木前区長が逝去（せいきょ）されました

　去る10月4日、鈴木恒年（つねとし）前区長が逝去されました。

　鈴木前区長は昭和24年から平成8年まで、47年の永きにわたり足立区職員として区政に貢献されました。平成11年に区長に初当選された後は2期8年にわたって足立区発展のため尽力され、その後も社会福祉協議会会長として活躍されるなど、足立区一筋に生涯をささげられました。

　落語や講談がお好きで、落語の人情噺（ばなし）を聴けば、世の中がどう変わっても変わらない人の心というものがわかるはず、と周囲にもしきりに鑑賞を勧めておられました。落語好きが高じて時に口調が落語調になることから、「“するってえと”の恒（つね）」というあだ名をお持ちだったとか。気さくなお人柄が伺えるエピソードです。

　私が区長選挙当選のごあいさつに伺った際、「積めるものは積んでおいたから（基金のことですね）、あとは頼むね」とおっしゃってくださったことを、今でもはっきり覚えています。この一言で気持ちが一層引き締まったのです。

　「時は流れるのでなく、積み重なっていくのだ」という言葉をある学校の周年行事で耳にしましたが、全く同感です。50年前は台風が来れば浸水被害は当たり前でした。30年前の下水道普及率はわずか6割。一年一年の積み重ねの上に、今の足立区があります。先人の皆さまに感謝の気持ちを忘れず、日々コツコツと努力を怠らずに進んでまいります。

※11月19日（土曜日）午後1時から、区役所庁舎ホールで「鈴木前区長を偲（しの）ぶ会」を開催いたします。詳しくは後日改めてお知らせします。