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公開日:2016年10月7日 更新日:2016年10月7日

費用の差が大きい中学校入学準備

 区長として中学生の褒状授与式などに出席するようになって、同じ区立中学校であっても、それぞれ制服が異なることに新鮮な驚きを覚えました。それまでは自宅近辺の中学校の制服しか知らなかったのですが、セーラー服(同じセーラーでもいろいろ種類があるんですよ)やブレザーとスカート(これまたチェックの色や柄などが微妙に違うんです)など、学校ごとに特徴があるのです。それぞれの学校で、保護者をはじめ関係者の方々が慎重に検討し、決定されたのでしょう。各校の個性を際立たせる意味でも、制服の持つ意味は大きいと思います。ただ、考えなくてはならないのがその価格の違いです。

 中学校の男子の制服の場合、最高額と最低額の価格差は約1万4千円。通学バッグや体操着、上履きなど、入学時に用意しなくてはならない品々を合わせると価格差は約2万円に上ります。兄弟姉妹で中学校と高校、小学校など、同時に入学するお子さんがいらっしゃるご家庭では、一層負担が重くなります。

 中学生は成長が盛んな時期ですから、入学時に購入した制服等が途中で体に合わなくなってしまうお子さんもいるでしょう。保護者にとってはこれもまた悩みの種ですが、学校によってはPTA活動の一つとして、制服や体操着などのリサイクル活動を展開し、保護者の負担軽減を試みているところもあるようです。

 価格差については各学校でそれぞれ事情が異なることは理解しつつ、負担の軽減に向けて改善を図る必要性を感じます。まず手始めとして、これまで中学校入学後の7月に支給していた入学準備のための就学援助金を、平成30年4月の新一年生からは入学前の2月頃に支給できるよう、新年度予算案の中に組み込むことを検討しており、現在開会中の足立区議会第3回定例会で教育長がその旨答弁いたしました。

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