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公開日:2016年10月5日 更新日:2016年10月5日
【昭和35年発売の「電気自動皿洗機」】
新聞などでたて続けに取上げられたこともあり、郷土博物館の特別展「昭和レトロ家電」(10月16日(日曜日)まで開催)が好評ですが、今回私をうならせたのは、昭和35年発売の電気自動皿洗機です。私が生まれた1年後に、すでにこのような家電を使用していた家庭があったとは驚きでした。
「タライ洗濯は家庭婦人の健康と若さの大敵です」などのうたい文句が効果を発揮したかどうかわかりませんが、洗濯機が三種の神器(あとの2つは冷蔵庫と白黒テレビ)として爆発的にヒットしたのは昭和30年代前半のこと。一見すると洗濯機のような形のこの自動皿洗機は、柳の下の2匹目のどじょうをねらったとも考えられます。
ただし、高卒の国家公務員の初任給が7千400円の時代に、お値段はなんと5万9千円。しかも1回の使用に約100リットルもの水が必要だったそうで、ほとんど普及しなかったのも当たり前ですね。でも、そこを製品化してしまうところが、昭和のあの時代の空気だったのかもしれません。
NHKが当時、放送局の開局記念に配った鉛筆セットの箱には「長生きを 孫とよろこぶテレビジョン」とあります。今だったら長生きを、どのような家電製品を使って表現するのでしょうか?
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