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公開日:2016年8月10日 更新日:2016年8月10日

足立の「其一」作品が各地の美術館を巡回します

「正月飾り物図」

【文化13(1816)年 酒井抱一俳賛(はいさん)鈴木其一他「正月飾り物図」(個人蔵)】

 9月10日(土曜日)から六本木のサントリー美術館で始まる「鈴木其一(きいつ) 江戸琳派(りんぱ)の旗手」展に、先に郷土博物館で開催された「美と知性の宝庫 足立」展の展示作品6点が出展されることになりました。11月には姫路市立美術館、来年1月には京都の細見美術館に巡回することも決定しています。ちょっと誇らしい話ではありませんか?

 「美と知性の宝庫 足立」展の目玉の一つだった「正月飾り物(かざりもの)図」(郷土博物館寄託)は、其一の最も初期の作品として非常に価値が高く、しかも合筆者の一人が千住の文人、坂川屋鯉隠(さかがわや りいん)であることから、今や「足立を抜きに其一は語れない」との声が上がるほどと聞きました。他の5点は『光琳百図(こうりんひゃくず)』など、いずれも舩津(ふなつ)家(足立区江北)伝来の資料です。

 今回の展覧会のチラシに「琳派の真打、其一登場。」とあるように、其一は琳派様式を江戸で再興した酒井抱一(ほういつ)の最も優れた弟子として知られ、近年、特に注目を集めているそうです。地元で見ている分には「へえー」と感じる程度でも、六本木や京都で見るとなると、「同じ絵でも違って見えるような気がする」という方もいらっしゃるかもしれません。

 「美と知性の宝庫」とは、郷土博物館の展示を指導していただいた玉蟲敏子(たまむし さとこ)武蔵野美術大学教授のご発案によるものですが、「展示内容のレベルからすれば当然のタイトル」という教授のお言葉どおり、決しておおげさな表現ではなかったということです。

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