ここから本文です。

公開日:2016年8月5日 更新日:2016年8月5日

夏も生物園が面白い

 生物園で9月25日(日曜日)まで開催している「生きものオリンピック展」がちょっと面白いんです。私は「クスッ」と「へえー」を交互に連発することになりました。

 リオデジャネイロオリンピックに合わせて開催しているこの特別展では、「もし生きものたちがオリンピックに出場したら…」という想定のもと、それぞれの身体能力や特技を14種の競技になぞらえて紹介しています。なるほどと納得したり、意外な生き物の活躍にびっくりしたりと、競技ごとに新たな発見がありました。

 まずご紹介するのは、陸上の花形100m走です。金メダルはウマの5.1秒、続く銀はネコの7.5秒、銅は人間の9.6秒(ジャマイカのウサイン・ボルト選手が持つ世界記録9秒58)と、ほ乳類がメダルを独占しています。しかし、それぞれの体長をもとに比較してみると、ダントツの1位は何とゴキブリ。1秒間に、自身の体長の50倍もの距離を移動することができるというから驚異的です。ボルト選手の10倍近い俊敏さを誇っており、道理で逃げ足が速いわけです。

 同じく昆虫のパワーに驚かされるのがウェイトリフティングです。持ち上げる重さだけを比べれば人間の圧勝ですが、人間が持ち上げられる重さは体重の3倍程度なのに対し、カブトムシは自分の体重の10倍の重さまで持ち上げることができます。これは体重70kgの人が軽自動車を持ち上げているのと同じだとか。また、ミツバチは自分の体重と同じくらいの重さの花粉やミツを、1日に何往復もしながら巣に運ぶそうです。小さいながら大した働き者です。

 ところで先日、リスザルの「おせち」と生物園で初めて対面してきました。東武動物公園から引っ越してきた当初は風邪をこじらせて心配しましたが、すっかり元気になりました。飼育員さんがエサをやると片手で器用につかみ、口に入れるときには両手で口元を隠すようなしぐさをします。何ともかわいらしくかつ上品で、ずっと見ていても飽きません。

 夏休みとあって園内はお子さん連れでにぎわっていますが、大人も十分楽しめて、安らげるのが生物園。避暑も兼ねてぜひお出かけください。

こちらの記事も読まれています

 

お問い合わせ

足立区役所
〒120-8510
足立区中央本町一丁目17番1号
電話番号:03-3880-5111(代表)
Eメール:voice@city.adachi.tokyo.jp

all