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公開日:2016年6月29日 更新日:2016年6月29日

保育園の小松菜収穫でみえたこと

 保育園の子どもたちが自ら栽培した小松菜を収穫し、味噌汁を作る調理体験を行いました。子どもたちからは、「今まで食べたお味噌汁の中で一番おいしい」「また作りたい」といった声が聞かれたそうです。

 今年4月に区内の全保育園に小松菜の種を配布、その後4園で農家さんによる講習会を実施して、種のまき方や水のやり方などをご指導いただきました。5月初旬にはほとんどの園が種まきを終えましたが、そもそも小松菜のような細かな「種」を初めて見たお子さんが大半だったと伺いました。

 その後芽が出ると、小さな葉っぱに「かわいい!」と声が上がったそうですが、10センチほどに成長した後は虫との戦いが待っていました。食育月間の6月には、虫に食われて茎だけになった園、葉が穴だらけになった園もありましたが、これも子どもたちにとっては良い経験になりました。「虫に食べられて残念」「どうして枯れたのかな?」と、次につながる声が上がったからです。

 以前もお伝えしたように、現在全ての区立保育園で4・5歳児を中心に、ホットプレートや中が見えるガラス製の鍋を使った調理体験を行っています。その理由は、まず第1に、小学校の給食の現場から「食べたことの無い食材は学校でも食べない。食の豊富な体験が好き嫌いをなくす近道」との声が寄せられたこと。第2に、昨年秋の「子どもの健康・生活実態調査」の中で、「目玉焼きなどの簡単な料理を含め、家庭で食事を作る頻度」を尋ねたところ、「月に数日」または「ほとんど作らない」と答えた世帯が約1割あったこと。そして第3に、普段から親と一緒に料理をしている子どもは給食を残さず食べる割合が高いなど、調理の体験が子どもの好ましい生活習慣に影響を与えていることがわかってきたからです。

 中学校や高校の家庭科の調理実習にも、毎日の献立づくりに役立つ簡単メニュー(冷凍ミックスベジタブルを使った「ベジドリア」や、ほうれん草と卵だけで作れる「巣ごもり卵」など)を取り入れていただけるよう、区の担当者が学校に出向いてご協力をお願いしています。

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