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公開日:2016年6月13日 更新日:2016年6月13日

荒川の新たな水害想定が発表になりました

 昨年5月の水防法の改正を受け、本年5月30日に国土交通省関東地方整備局より、荒川に関する新たな浸水想定区域図などが公表されました。今後、他の河川の発表に合わせて、区のハザードマップも修正していく考えです。

 今回の改定のポイントは、荒川流域における想定雨量の見直しです。平成17年に公表されたこれまでの浸水想定区域図では、3日間の総雨量を548ミリ(200年に一度の豪雨)としていましたが、これを「考え得る最大規模の降雨量」とされる632ミリ(1000年に一度の豪雨)としました。このことにより、これまで千住側、つまり荒川右岸に限られていた「5メートル以上の浸水が想定される地域」が、梅田、足立と言った荒川の北側(左岸)へ広がり、右岸についても、千住地域だけではなく新田、小台地域まで含まれることになりました。

 また同時に公表された「浸水継続時間」を示したマップによると、荒川右岸と山手線・京浜東北線に挟まれた地域では、2週間以上水が引かないと想定されています。垂直避難(まずは命を守るために、一時的にビル等の上階に緊急避難すること)では到底持ちこたえられない状況と言わざるを得ません。

 今後、国や都、流域自治体と対策を具体的に検討していくわけですが、このような1000年に一度の規模の降雨に備えるには、堤防強化だけではとても足りません。タイムライン(※)で試行中の、事前の避難行動計画をより具体化していく必要があります。

 また被害が広範囲に及ぶことから、自治体の枠を超えた広域避難が不可欠なため、いざというときの国(例えば、非常事態宣言などの担当大臣や総理大臣のリーダーシップ)の考え方を少しでも早く明らかにしてもらわなくてはなりません。今後も要望を続けてまいります。

※タイムライン:「事前防災行動計画」。大規模水害の発災前から防災関係機関が行うべき行動を、時間軸に沿って決めたもの。

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