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公開日:2016年5月30日 更新日:2016年5月30日

3つ目の深井戸が整備されました

 5月15日(日曜日)に関原中央公園で、西新井消防署・足立消防署による深井戸設置のお披露目と取扱い訓練が行われました。区内での設置は西新井消防署大師前出張所、本木小学校についで3カ所目となります。

 深井戸の正式名は「震災時多機能型深層無限水利」。大規模な火災が発生し、消火用水が不足した「阪神淡路大震災」の教訓から、市街地大規模火災に対する消防水利(※)の確保が課題となり、東京消防庁が整備基準を定めて、特に広範囲にわたって水源の確保が必要な地域にこのような巨大水利(※)の整備を計画的にすすめています。今回の深井戸の整備により区内における巨大水利は基準上充足し、震災時の消防力は大きく向上しました。

 「無限水利」の名の通り、発電機の燃料(軽油)さえあればほぼ無尽蔵に水が確保できますが、地下約220メートルの水脈まで掘り下げているため、整備には1カ所あたり約1億円かかると聞きました。火災の消火用として、また生活用水として幅広く利用できることから「多機能型」と称されています。防災公園として整備された関原中央公園に深井戸が設置されたことで、より一層防災機能が向上することが期待できます。

 阪神淡路大震災は火災、東日本大震災は津波、そして熊本地震では二度にわたる震度7の地震と多発する余震、これらの災害によって私たちはそれぞれ全く異なった教訓を突き付けられました。熊本地震を経験し、今、足立区に足りない対策は何か、分析に入っています。ハード面・ソフト面を合わせて、改めてご報告させていただきます。

※消防水利:消火栓、防火水槽、プール、河川及び井戸等で消防法により指定された施設
※巨大水利:無限水利(流量4立方メートル/分以上)及び大容量水利(貯水量750立方メートル以上)の総称

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