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公開日:2018年12月18日 更新日:2023年7月26日
富士講(ふじこう)とは富士山を信仰する人々の集まりにより作られた信仰的な集団です。江戸時代後期に成立し、特に江戸市中では爆発的に流行しました。講の組織は、信仰の導きを行う先達、代表者である講元と講員で構成され、富士山登拝や月拝みなどを行います。実際の富士山を模した富士塚が足立区域にはいくつもつくられ、山開きの日とされる7月1日にはその富士塚で祭りが行われます。またかつては、いくつかの講が集まって区内7カ所の富士塚を巡る、「七富士巡り」も行われていました。
富士講の道具としては、本尊となる掛け軸などをいれた「御身抜入(おみぬきいれ)」、富士登拝や富士塚をめぐる七富士参りの際に着用する「行衣(ぎょうい)」、「金剛杖」、「マネキ」などがあります。法会に必要な火鉢・燭台・榊立・ローソクなどの必要な道具は移動用の祭壇としての富士講箪笥に収納され、利用する際には掛け軸とともに飾られます。また「マネキ」とは講社の標識となる旗のことで、講社の名前や講紋などが記され、富士塚に吊されたり参拝者に配られたりします。
祭壇
御身抜入(おみぬきいれ)
行者の装束
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