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公開日:2018年12月18日 更新日:2023年7月26日
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花畑大鷲神社の酉の市
11月は酉の市の月で、足立区内では花畑の大鷲神社(おおとりじんじゃ)と島根の鷲神社(わしじんじゃ)で酉の市が行われます。酉の市とは、江戸時代には「酉のまち」とも呼ばれることから、庚申待ち・二十三夜待ちなどと同じ「日待ち」の行事の一種であろうと言われています。この日近郷の農家が飼っている鶏を鷲大明神(わしだいみょうじん)に奉納し、鶏は市が終わると浅草の浅草寺観音堂の前で放たれたといいます。また花又村(現花畑付近)の住民は鶏を食べないという習慣があったようです。
江戸から花畑の鷲大明神までは約16キロほどで、ちょうど一日で往復できる近郊の行楽地でした。酉の日には多くの参詣客が訪れていたことが江戸の名所案内や地誌に記されています。境内には市が立ち、幸運を掻き集めるという縁起物の熊手や簪(かんざし)が売られます。それ以外も様々な商店が立ち並び、賭博も開かれ、大変賑わったようです。
島根鷲神社の酉の市
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