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更新日:2011年4月19日

高野(たかの)の施餓鬼

仏様はお盆にお出かけ・・・?

足立区周辺には、8月のお盆の間、14日もしくは15日に、「仏様が高野(たかの)の施餓鬼に行く。」といい、家に戻って来ている先祖の霊(仏様)が、この日一日、留守にするという伝承があります。

高野とは埼玉県北葛飾郡杉戸町下高野の永福寺のことを指し、施餓鬼供養は現在毎年8月22日、23日に行われ賑わっています。

先祖の霊(仏様)が高野の施餓鬼に行くとされている日は、盆棚にも供え物や灯明はあげないなど、先祖の霊が出かけていないという対応をします。また、出かけるための弁当として、前日の夕、もしくはその日の朝、おにぎりや味噌汁、ナス焼きなど特別に供え物を用意する家もあります。

高野の施餓鬼ではありませんが、ただ「買い物に出かける」という家もあります。このときも、弁当としておにぎりなどを供えます。

施餓鬼で賑わう杉戸町高野の永福寺

施餓鬼で賑わう杉戸町高野の永福寺

「高野の施餓鬼に行く」という地域は、埼玉県、足立区、葛飾区と、千葉県でも埼玉よりの地域に分布し、永福寺との距離と関係しています。

また、新盆の家は高野の施餓鬼にお参りに行くと、亡くなった方に似た人に逢うことができるともいい、実際に高野の施餓鬼を知っていて、お参りもできる範囲が該当していると考えられます。

盆の最中に、家に戻って来ている先祖の霊がどこかに出かけるという伝承は、東京、埼玉、千葉、神奈川県でみられるもので、静岡県の中部でも確認されています

買い物先は、不明なことが多く、天竺(てんじく:インドのこと)であったり、近隣の町場であったりします。神奈川県中部の平塚市、綾瀬市などでは、町田市という近隣では最も栄えていた町場に行くといわれています。

買い物に行くために、盆棚の供え物であるナスやキュウリの馬や牛に茹でたソウメンで、手綱をつけたり、買い物代金として、お札を乗せたりする地域も見られます。

*足立区では、お盆を7月に行う家と8月に行う家があります。近接する埼玉県域では、おおむね8月に行われています。

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ファクス:03-5697-6562
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