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公開日:2018年12月18日 更新日:2024年2月21日
菊づくり農家:昭和7(1932)年のようす
区内の花の栽培は古く、江戸時代に遡ります。享保年間(1716から36)には堀切(葛飾区)の菖蒲、大久保(新宿区)のつつじに並び有名で、農家の副業として栽培され、江戸市中に出荷されていました。主要な産地は西新井地区で、江北や梅島地区などでも行われ、特に夏菊の栽培をはじめとする花卉栽培は現在でもみられます。肥沃な粘土質土壌が花卉栽培に適しているのと、多品種・少量生産が可能で、さらに長期間にわたって出荷することができるため、断続的な現金収入を得ることができました。
大正期には最新式のガラス温室を利用した栽培が試みられるようになります。また、大正6年に鴨下金三氏によって完成された冷蔵によるチューリップの促成栽培は、「足立のチューリップ」として全国的にその名をとどろかせました。足立区では花卉組合が結成され、その高い技術は現在でも日本の花づくりをリードしています。
参考『千住宿と足立』 1981年 足立史談会刊
チューリップのフレーム栽培
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