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公開日:2018年12月18日 更新日:2024年3月18日

梵天祭り(ぼんでんまつり)

五色の幣束(へいそく)を作って集落の災厄除けをします


西之宮稲荷神社の梵天祭り

辰沼稲荷神社の梵天祭り(令和6・2024年は、中止いたします)

旧辰沼新田といわれた現在の辰沼地域では、4月に梵天(ボンデン)祭りが行われます。赤・緑・黄・紫・白などの五色の色紙で幣束を作り、竹の串につけます。さらにこれを2メートル近くになる竹竿の柱に菰(こも)を巻いたものに挿し、神事を行い無病息災を祈るという行事です。

 鎮守である辰沼稲荷神社の社務所で、朝9時からボンデンは棹に挿す50本と、各戸に配る80本の計130本が作られます。

 11時ごろ、配布用に作ったボンデンの幣束と供物を拝殿に供えます。

 12時半ごろ、完成したボンテン竿を手水社の脇に立てたのち、拝殿にて参加者全員で「帰命頂礼(きみょうちょうらい)」と「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう)」といわれる経文を読み、神事を行います。

 その後、神社前の道路まで、ボンテン竿を出して立てて拝み、また、境内に戻って銀杏の木のところに立てて拝み、最後に、手水者の前に建てて終了となりま す。 直会のあと、氏子役員は集落内の家にボンテンの幣束を持ち帰り配布します。

 かつてはこのボンデンの竹竿を集落の四隅に立て、また各家にも巡ったといい、集落をあげての大きな行事であった様子がうかがえます。西

 

 西之宮稲荷神社の梵天祭り(現在休止中)

 足立三丁目では、戦後は西之宮稲荷神社の祭りになりましたが、以前は旧弥五郎新田字五反野の地域の行事で、地域の災難払いを目的としていました。祭りは西之宮稲荷神社の降神の儀から始まり、お札を受けます。それをボンデンの先につけて神社の境内に立て、神事が行われます。その後、ボンデンを担ぎ出羽三山の石碑のある場所に向かいます。この場所は足立二丁目31番にあり、庚申塔などの石造物も祀られています。ここにボンデンを設置して祝詞をあげ、神事は終了します。その後、年番が組の各戸を回って幣束を配布します

 


辰沼稲荷神社:梵天を立てる様子


辰沼稲荷神社:梵天の幣束を作る様子

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