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公開日:2018年12月18日 更新日:2022年2月10日
足立区が海の底だった頃の関東地方
不動のようにみえる大地も長い年月の間には大きな変動を繰り返しています。
6000年前の足立区は、世界的な気温温暖化による海水面が上昇・海岸線の陸地への前進(縄文海進・じょうもんかいしん)によって、奥東京湾(おくとうきょうわん)とよばれる海の底でした。このことを示すように区内各地から海に住む貝の貝殻が出土しています。また、千住旭町からは推定体長20数メートルのシロナガスクジラの下あごの骨の一部が発見されました。
縄文時代後期(4000年前)になると気候の寒冷化により海退(かいたい)現象が始まり、奥東京湾の後退と河川の沖積作用(ちゅうせきさよう)によって関東平野の陸地化が進みました。足立区南部がまだ海に没していた当時、ようやく足立区北部の伊興(いこう)周辺のみが水面から地上に姿を現しました。
千住のクジラの骨
千住旭町から出土した貝殻
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