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公開日:2018年12月18日 更新日:2020年8月8日

足立の昔話(2)-名主新八と蛇橋-


花畑八丁目の綾瀬川にあった蛇橋

 

昔、花又村と大曽根村の間を綾瀬川が流れていました。小菅にしょうぐん家のやしきができたとき、花又村の岸にていぼうが作られました。そのため大雨の後は大曽根村の方ばかりに水が流れてくるようになりました。ある夏、こう水になったとき、大曽根村の名主の新八が村をすくうため、ていぼうをこわして水を小菅側に流そうとしました。これにおこった花又村の人たちは新八をていぼうの上でころしてしまいました。新八の母は悲しんで「新八や、ヘビになれ」とさけび、自分も身投げしてしまいました。

それから村人が川のそばを通ろうとすると、大木がとつぜん大きなヘビとなって動き出しました。これは新八親子のせいだと思った村人は石ひをたてて、くようしました。その近くにかけられた橋を「へびばし」とよぶようになったということです。

★花又村(はなまたむら):今の花畑

★大曽根村(おおそねむら):今の埼玉県八潮市

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