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公開日:2018年9月4日 更新日:2021年9月24日
本展覧会は平成30年10月8日をもって終了いたしました。
歌川広重(寛政9年から安政5年、1797年から1858年)は、風景画の第一人者として人気を誇った江戸時代後期の浮世絵師です。代表作である「東海道五拾三次」をはじめ、その作品は世界的にも知られ親しまれています。
なかでも、最晩年に制作された「名所江戸百景」では、広重は風景を独特な感性でとらえ、描く範囲や角度などを絶妙に使い、彼自身がとらえた名所の魅力を見る人に伝えています。
広重の優れた構図構成で表現された「名所江戸百景」は斬新で、江戸の町に暮らして、そこをよく知る人にさえ新たな魅力を気付かせたのではないかと想像されます。広重没後160年にあたる本年の収蔵浮世絵展では、風景をとらえる広重の目線と、それを形にする天才的な構図に着目し、広重の描く風景の魅力についてご紹介します。
平成30年9月4日(火曜日)から10月8日(月曜日・祝日)まで
毎週月曜日
ただし、9月17日、9月24日、10月8日は祝日のため開館。翌日の9月18日、9月25日、10月9日が休館日となります
足立区立郷土博物館1階[企画展示室]
“構図で読み解く、天才のまなざし”
【広重の表現】
西洋的な遠近法を取り入れながら、特定のモチーフを全面に大きく描くといったような、従来にない新たな手法を続々と打ち出しました。さらに高いところから地上を見下ろしたような鳥瞰なども駆使し、誇張や省略、人々の動きや行事なども併せて、最もその名所の特徴を味わうことのできる広重ならではの風景を創り上げています。
上空から地上を見下ろし名所の全容をとらえます。
名所江戸百景 南品川鮫洲海岸
意外なところからのぞいて見る名所の新発見です。
名所江戸百景 真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図
チラリと見せることによって名所の特色を利かせています。
名所江戸百景 日本橋江戸ばし
目の前に描かれたものの強い印象から、風景の奥行を効果的に表現しています。
名所江戸百景 亀戸梅屋敷
中心に描かれたものが想像をかきたて、視線を動かします。
名所江戸百景 神田明神曙之景
足立区の東岳寺には、広重の墓と記念碑があり、東京都指定文化財(旧跡)となっています。
本年は、長年広重を顕彰してきた広重会と共催し、「一日だけの広重展」を開催します。
〈広重忌〉平成30年9月6日(木曜日)
午前10時から午後4時30分まで
無料
開催場所
東岳寺 客殿(足立区伊興本町1-5-16・東武スカイツリーライン竹ノ塚駅徒歩10分)
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