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公開日:2017年10月11日 更新日:2021年9月24日

文化遺産調査企画展「高橋廣湖-千住に愛された日本画家-」

本展覧会は平成29年12月10日をもって終了いたしました。

高橋廣湖展キービジュアルmini

江戸時代後期より、華やかな美術文芸の文化を根付かせてきた足立。明治時代、この地の人々との交流に支えられ、中央画壇で活躍したのが日本画家の高橋廣湖(たかはしこうこ、1875年から1912年)でした。

現在の熊本県山鹿市に生まれ、後に日本画家、松本楓湖(まつもとふうこ)の画塾に入門して腕を磨いた廣湖は、巽画会(たつみがかい)や紅児会(こうじかい)など、当時続々と結成された日本画団体で活躍し、安田靫彦(やすだゆきひこ)や今村紫紅(いまむらしこう)らと共に明治の美術界を盛り上げました。明治45年(大正元年、1912年)、37歳の若さで惜しくもこの世を去りますが、その実力は美術界の重鎮、岡倉天心にも認められ、明治画壇に確かな足跡を残しました。

浅草、下谷、湯島と移り住んだ廣湖は、いつの頃からか千住の地と人に親しみ、千住の人々もまた支援団体「芳廣会(ほうこうかい)」を結成して、廣湖の活動を支えていたことが明らかになっています。廣湖の没時に開催された遺墨展ではこの芳廣会から多くの作品が出展されているほか、区内に伝来した作品の数々は廣湖とこの地の人々との親交の深さを物語っています。

平成27年、高橋廣湖のご遺族のご協力により、同家に伝来した作品・資料を調査する機会をいただき、このたびその一部が郷土博物館に収蔵されることとなりました。今回の展覧会では、それによって新たに確認された作品・資料と、区内に伝来した廣湖作品を中心に、千住に愛された夭逝の俊才画家、高橋廣湖の画業をご紹介します。

会期

平成29年10月31日(火曜日)から12月10日(日曜日)まで
(会期中、作品・資料の一部展示替を行います。)

展示構成

  1. 画業のはじまり ―生家、画家一族 浦田家―
  2. 安雅堂画塾に学ぶ ―師、松本楓湖―
  3. 明治の画家、高橋廣湖 ―伝統と革新への挑戦―
  4. 千住とのつながり ―廣湖と芳廣会―
  5. 遺墨展と『故高橋廣湖作品画集』 ―廣湖作品の愛蔵者たち―

関連イベント

展覧会講座

11月18日(土曜日)

14時から15時30分

参加無料

お申込み不要

「夭折の俊才、高橋廣湖 -画壇への挑戦、千住との絆-」

小林優(当館専門員)

 

<内容>

足立区ゆかりの日本画家、高橋廣湖の作品と活動を、

当時の画壇の状況も踏まえてお話しします。

主な出展資料

  • 高橋廣湖 《春秋野径図屏風》 明治33年から45年

高橋廣湖《春の彼岸詣図屏風》

 

  • 高橋廣湖 《大原女》 明治33年から45年

高橋廣湖《大原女》

 

  • 高橋廣湖 《花屋之図》 明治33年から45年

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