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公開日:2018年4月19日 更新日:2023年5月22日

知って安心認知症

 

認知症は誰でもかかる可能性のある身近な病気です

認知症は誰でもかかる可能性のある脳の病気です。
東京都の調査結果から推計すると、足立区で何らかの認知症の症状がある65歳以上の高齢者の割合は、
平成28年で、約7.2人に1人
令和7年には、約5.8人に1人と推計されます。

認知症とは?

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなることで、認知機能が低下し、さまざまな生活のしづらさが現れる状態を指します。認知症の原因となる病気には、主に「アルツハイマー病」、「脳血管障害」、「レビー小体病」の3つがあり、もっとも多いのがアルツハイマー病です。

認知症になるとどのように感じるの?

  • 不安を感じることがあります
    自分がこれまでとは違うことに、最初に気づくのは本人です。もの忘れによる失敗が増えることなどにより、「なんだかおかしい。」と感じることがあります。「自分は今どこにいるんだろう。」とか、「この先自分はどうなっていくんだろう。」、「自分は家族に迷惑をかけているのではないか。」というような不安を感じるようになります。
  • 気分が沈んでうつ状態になることがあります
    うつ状態になると意欲が低下するので、それまでやっていた趣味活動をやめてしまったり、人とのコミュニケーションも少なくなってしまい、不活発な生活になってしまいます。もの忘れや失敗が増えて、自分がそれまでできたことができなくなってしまうので、気分が沈んでうつ状態になることがあります。
  • 怒りっぽくなることがあります
    時には声をあげてしまったり、つい手を出してしまうことがあります。何か失敗をした時に、どうしていいかわからずに混乱し、いらいらしやすくなったり、不機嫌になったりすることがあります。

認知症に早く気づくことが大切!

認知症は治らないから、医療機関に行っても仕方がないと考えていませんか?
認知症も他の病気と同じように、早期診断と早期対応が非常に重要です。

【早く気づくことのメリット】

  • 今後の生活の準備をすることができます
    早期の診断を受け、症状が軽いうちに、ご本人やご家族が認知症への理解を深め、病気と向き合い話し合うことで、今後の生活の備えをすることができます。介護保険サービスを利用するなど生活環境を整えていけば、生活上の支障を減らすことも可能になります。
  • 治る認知症や一時的な症状の場合があります
    認知症を引き起こす病気には、早めに治療すれば改善が可能なものもあります(正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症など)ので、早めに受診をして原因となっている病気を突き止めることが大切です。
  • 進行を遅らせることが可能な場合があります
    アルツハイマー型認知症は早い段階からの服薬等の治療や、本人の気持ちに配慮した適切なケアにより、進行をゆるやかにすることが可能といわれています。

認知症の予防につながる習慣

生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心臓病など)を予防することは、認知症の予防にもつながります。

  • 食生活に気をつけましょう
    塩分を控えめに、お酒はほどほどに、バランスのよい食事を心がけましょう。魚や野菜、果物をたくさん食べましょう。
  • 適度な運動をしましょう
    ウォーキングや体操などの運動を継続的に行いましょう。
  • 生活を楽しみましょう
    本を読んだり趣味に取り組んだり、さまざまな活動をとおして生活を楽しみましょう。
  • 人と積極的に交流しましょう
    サークル活動やボランティアなど、地域の活動に参加してみましょう。

足立区の取り組みを一部ご紹介!

【ぱく増し 65歳からのタンパク質増し生活~肉も魚も食べよう~】

 体重や筋肉を維持して元気に過ごせるよう、「ぱく増し」事業を推進中。タンパク質を多く含む食品を普段の食事に増して摂りましょう。

【あだち☆ちゅうりっぷ体操 ーオーラルフレイル予防編ー】

 よく噛んでおいしく食べることは、健康長寿の秘訣です。いつまでも食事を楽しむために、口のまわりの筋肉を鍛えましょう。

【65歳から始めよう!健康寿命をのばす17の活動】

 足立区で行っている介護予防事業をまとめたパンフレットを作成しています。ぜひ手に取ってご覧ください。

 

認知症の人を支えるために

  • 本人の気持ちを理解して接しましょう
    認知症の人が不安を感じながら生活していることを十分に理解して接することが大事です。
    たとえば、認知症の人がごはんを食べたことを忘れて何度も「ごはんまだ?」とたずねたり、外出する予定時刻のだいぶ前から何度も「何時に出かけるの?」とたずねたりするのは、記憶障害がもとで生じる不安をやわらげようとしているのかもしれません。
    そのような場面で「何回も同じこと聞かないで!」と怒ってしまうと、ますます本人の不安をあおってしまいます。本人の不安な気持ちを理解しながら訴えをよく聞き、不安をやわらげるような対応をするとよいでしょう。
  • 本人の尊厳を大事にしましょう
    認知症になっても全てのことができなくなるわけではありません。本人の尊厳を大事にして、できることを生かしながらさりげなく手助けしましょう。
    たとえば、長年料理をしてきた人が、認知症になってうまく段取りができなくなったり、火の不始末が増えてきたりすることがあります。
    危ないからといって料理をまったくさせないようにするのではなく、材料を切ったり混ぜたり、盛り付けをしたり、本人ができることをしてもらうようにするとよいでしょう。

 

  • 認知症サポーターになりましょう 

認知症サポーターは、認知症について理解して偏見をなくし、認知症になっても暮らしていける地域にしていこうという啓発活動として始まりました。
認知症サポーター養成講座を受講していただいた方が、認知症サポーターです。(詳しくは認知症サポーター養成講座へ。)

 

認知症についてはここに相談してください

  • 地域包括支援センター
    高齢者やその家族を支援するため、足立区が設置している相談窓口です。認知症のことや、介護保険サービスのことなど、何か困ったことがあれば気軽に相談できます。
    「もの忘れ相談(予約制)」
    医師会のもの忘れ相談医が、相談をお受けします。最近、もの忘れが多くなった方、家族のことが心配な方、お気軽にもの忘れ相談をご利用ください。
  • かかりつけ医
    もの忘れが気になり始めたら、まずは身近なかかりつけの医師に相談してみましょう。
  • 東京都認知症疾患医療センター
    認知症に関する専門知識を有する医師、精神科認定看護師等が配置されています。
    医療法人社団大和会 大内病院(外部サイトへリンク)担当地域は足立区、荒川区、葛飾区)        
    足立区西新井5-41-1 電話:03-5691-0592 相談室直通(平日:午前9時から午後5時まで)
  • 東京都若年性認知症総合支援センター
    東京都が設置した若年性認知症専門の相談窓口です。
    特定非営利活動法人いきいき福祉ネットワークセンター(外部サイトへリンク)                 目黒区碑文谷5-12-1 TS碑文谷ビル3階 電話:03-3713-8205(平日:午前9時から午後5時まで)
  • 保健センター
    「心の健康相談(予約制)」
    不眠、いらいらなどの心の悩みについて、専門医が相談に応じます。

「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」をやってみましょう!

自分でできる認知症の気づきチェックリスト

1.財布や鍵など、物を
置いた場所がわから
なくなることがありますか

まったくない

(1点)

ときどきある

(2点)

頻繁にある

(3点)

いつもそうだ

(4点)

2.5分前に聞いた話を
思い出せないことが
ありますか

まったくない

(1点)

ときどきある

(2点)

頻繁にある

(3点)

いつもそうだ

(4点)

3.周りの人から「いつも同じ
事を聞く」などのもの忘れ
があると言われますか
まったくない

(1点)

ときどきある

(2点)

頻繁にある

(3点)

いつもそうだ

(4点)

4.今日が何月何日か
わからないときが
ありますか
まったくない

(1点)

ときどきある

(2点)

頻繁にある

(3点)

いつもそうだ

(4点)

5.言おうとしている
言葉が、すぐに出てこ
ないことがありますか
まったくない

(1点)

ときどきある

(2点)

頻繁にある

(3点)

いつもそうだ

(4点)

6.貯金の出し入れや、
家賃や公共料金の
支払いは一人でできますか
問題なくできる

(1点)

だいたいできる

(2点)

あまりできない

(3点)

できない

(4点)

7.一人で買い物に
行けますか
問題なくできる

(1点)

だいたいできる

(2点)

あまりできない

(3点)

できない

(4点)

8.バスや電車、自家用車
などを使って一人で
外出できますか
問題なくできる

(1点)

だいたいできる

(2点)

あまりできない

(3点)

できない

(4点)

9.自分で掃除機や
ほうきを使って
掃除ができますか
問題なくできる

(1点)

だいたいできる

(2点)

あまりできない

(3点)

できない

(4点)

10.電話番号を調べて、
電話をかけること
ができますか
問題なくできる

(1点)

だいたいできる

(2点)

あまりできない

(3点)

できない

(4点)

チェックしたら1から10の合計を計算 合計点

20点以上の場合は、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があります。

※このチェックリストの結果はあくまでもおおよその目安で医学的診断に代わるものではありません。

認知症の診断には医療機関での受診が必要です。
※身体機能が低下している場合は点数が高くなる可能性があります。

足立区版「知って安心認知症」リーフレット(PDF:3,275KB)

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お問い合わせ

高齢者施策推進室高齢者地域包括ケア推進課認知症施策推進係

電話番号:03-3880-5953

ファクス:03-3880-5614

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くわしくは「足立区からメールを送信できないメールアドレス」をご覧ください。

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