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公開日:2018年6月1日 更新日:2023年9月16日
■足立区指定有形文化財(歴史資料)〈昭和58年12月16日指定〉
■郷土博物館(大谷田5-20-1)・TEL03-3620-9393
■通常は公開していません
明応6年(1497)10月15日、戦国時代初期の板碑で、高さ83.5cm、幅31.5cm、厚さ3cmあります。石材下部が欠けていますが、主要部は完全に近い状態で保存されており、碑に刻まれた阿弥陀像もみごとな彫りです。
碑の中央蓮華座の上に阿弥陀来迎像が刻まれ、その頭上には宝珠をつけた天蓋があります。二重の月輪にかこまれた頭上からは、放射光が左右の郭線に向かってのび、碑面いっぱいに広がっています。
尊像の下には前机が置かれ、香炉・燭台・花瓶の三具足が供えられています。下部の中央に「奉夜念仏供養」、左右に光明遍照・十方世界・念仏衆生・摂取不捨の偈と、造立者21名の名が刻まれています。
総じて、豪華さと共に緻密な彫りであり、区内屈指のすぐれた板碑です。
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