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「国基準に反旗」に一言

最終更新日  2007年11月20日
 先日の読売新聞で報道された足立区の給食の取り組み記事。「国基準に反旗」とは随分過激なタイトルですね。本意が誤解されないようにきちんと説明しておきたいと思います。

 「子どもの好きな食べ物を出すようにしたら、偏食を助長するだけだ」というコメントが載っていましたが、別に子どもにおもねて、好きなものだけを出すようにする考えなど全くありません。

 「同じ区内でも、学校が変わったら、子どもが給食を残すようになった。」というある保護者方のお話をきっかけに、区の担当者に色々話を聞いたり、私自身給食を食べ歩き始めました。そのうちに、「国は給食に豆をだせ、しかも豆の形のまま出せというけれど、これじゃあ子どもは食べないな、と思いながら献立を考えるのは苦しい。確かに豆は食物繊維が豊富で畑の肉といわれている良質な食品ではあるけれど、同じ成分をとるにしても、他に工夫はできる。」という話を、一人ではなく何人もの給食を担当する栄養士さんから聞くことが出来ました。そこからはじまって「子どもたちに偏食しないでもっと給食を食べてもらいたい。だから自分たちで工夫をしてみようよ。」という前向きな姿勢から生まれたのがこの度の取り組みです。「子どもが食べても食べなくても、とりあえず国の基準に従っておけばいいや。」では、一番かわいそうなのは、子どもたちでは?現場で色々工夫してくださっている栄養士さんが、もっと自由に腕を振るえるような環境をつくって、互いに切磋琢磨して、子どもたちがもっと楽しみにするような給食を足立区中で実現したい、その思いでいっぱいです。

 「子どもの偏食をなくしたり、正しい食文化を伝える目的」が給食にあることは勿論承知していますが、食物は口に入って体に入るからこそ栄養になるのです。食べないで捨ててばかりいれば、いくら栄養といっても絵に描いた餅も同然。

 また、栄養士さんが給食の間、各教室を回り、材料や調理法の説明をしたり、以前は好き嫌いが多く満足に給食を食べられなかった子どもに「えらいね。よく食べられるようになったね。」などと声をかけたり、先生が「今日の給食もおいしいね。」と一緒に食べるクラスは食べ残しが少ないなど、食べ残しはメニューだけに問題があるわけではないことも、実際この目で確かめてきています。単に独自の献立作りだけには終わらない、足立の給食文化の確立を目指して頑張っていきたいと思います。

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