株式会社アートレーザー技研
レーザー加工の技術を駆使して、独自の製品を開発する株式会社アートレーザー技研。その独創的なアイデアの源とは。
更新日 : 2008.6.30 再生時間 : 05:00
レーザー光を自由に操って
レーザー加工とは、レーザー光を細く絞って力を1点に集中させて照射し、切断や穴あけをすることですが、私はこの真逆でレーザー光の分子を細かく分散させて、広範囲に噴霧させる技術を開発しました。分散させればレーザー光の威力は弱くなって、素材を切断できるほどの力は持ちません。ですが、加工する素材の表面を薄く削ることができるようになります。削ることで、美しい絵(レーザーアート)を描くわけです。
この技術を利用してできたのが2003年に開発したシースルーシャドーです。透明な樹脂にレーザー光で絵柄を描写したところを、環境にも優しいLEDライトで光を当てて浮かび上がらせています。これよく見ていただけばわかるんですけどね、表にも裏にも削られた跡がありません。つまり樹脂の中間、真ん中部分だけを削っているんですよ。何でって思うでしょ。これがレーザーのおもしろさ! すべては、レーザー光の強弱を調整することで可能になった技術なんです。インパクトのある広告として看板にも使えるし、照明器具としてインテリアにもなるでしょ。
さらに今まで培ってきた技術を応用しながら、2005年に超省エネ・薄型・大型ライトパネルを東京都と共同で開発しました。しながわ水族館(東京都品川区)の「クラゲたちの世界」というコーナーの展示パネルにも使われました。また、富山空港には縦1m、横3mの巨大なライトパネルを納品しました。わずか2.5pの厚さでこれだけのサイズを実現できるのは、わが社の超省エネ・薄型・大型ライトパネルだからこそです。

- 超省エネ・薄型・大型
ライトパネルを説明する
吉田社長。

- 三次元ライトパネル

- シースルーシャドーは文字が浮かび
光の色を自由に変えられる新しい広告ツール

- レーザーで印字するので塗料も必要ない。産業廃棄物も出ない。レーザー加工はエコにもつながる
やればできる、やらないからできない
そりゃ私の話を聞いた人たちは、「レーザー光を分散させるなんて考えられない、常識外だ」と言いましたよ。でも初めてなのは私も一緒。今まで実例がないものを作るんだから、できるかどうかなんて確信などありません。でもやらなければ一生かかってもできない。だから自分が信じたことを開き直ってトライすればいいんです。私は自分がバカだと思っているので夢中になってやった。やったからできただけ、それだけのことなのです。
とにかくね、いろんなものに興味があります。特に自然界には興味がある。公園を散歩しているでしょ、すると目の前にクモの巣。皆さん嫌がって払いのけるでしょうけど、私には不思議でしょうがない。あんな小さなクモがこんな糸をぴーっとね。どうなっているんだろうと興味は尽きません。でも、そこに創造のヒントが隠されているのです。自然から教えられることは多いですよ。私たち人間がうんと頭を使って考えてもできないことを、自然はさらりとやってのける。自然科学こそ私にとって一番身近な教科書じゃないかな。
(文:吉川麻子 撮影:海山基明)
足立ブランドに認定されて
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私たちのような小さな企業が社会で認知されるためには、足立区(行政)という後ろ盾ほど、心強いものはありません。足立区の技術は、他区がどうの日本がどうのではなく、世界に向けて発信していかなければいけないものだと思っているので、この足立ブランドの名前を使って、しっかりアピールしていきたいです。
それから私たちに続く後輩の育成が必要だと感じています。足立ブランド認定企業のリーダーたちは、ベテランから若手まで世代の幅があります。その幅を大いに活用して、個々の企業ごとではなく足立区としての人材育成に力を注ぎたいものです。
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株式会社アートレーザー技研 |
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- お話を伺った
吉田正雄社長
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1978年吉田建築工業株式会社を設立。1992年株式会社アートレーザー技研に社名変更。熟達した精密レーザー加工技術を基盤にLED使用の超省エネ・薄型・大型ライトパネルやシースルーシャドーを開発。レーザー加工の普及・推進に全力を注いでいる。あだち異業種交流会未来クラブ会員。東京都経営革新認定企業(20産労商支第376号)。
〒120−0005
足立区綾瀬六丁目21-10-302
TEL : 03(3620)7566/090(6340)4991
FAX : 03(5856)1122
http://www.artaaa.co.jp/
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